フィーリンググッド

2011.08.26.Fri

フィーリングGoodハンドブックフィーリングGoodハンドブック
(2005/08)
デビッド・D. バーンズ

商品詳細を見る


 認知療法の権威デビッド・D・バーンズの著書です。前著「嫌な気分よさようなら(feeling good)」はアメリカで大ベストセラーになって、amazon.comのメンヘラ部門の本では今でも一位だったりします。「嫌な気分よさようなら」のほうは、1980年に発行され、そのときあまり認知療法がメジャーじゃなかったときに、広まった一種のバイブル的な存在になっています。
 で、本書なんですが、こちらの方は前著の内容を適宜に踏まえつつ、不安障害や緊張、コミュニケーションに対するアドバイスが中心になっています。個人的には面接に対するアプローチを初めて読んだ時目から鱗が落ちる気がしました。僕はビジネス書の類は好まなくて、むしろビジネスに役に立つのはビジネスという管轄外の情報から得られることが多いような気がするんですが、この本は間違いなくそういう類に含まれると思います。
 確かに一つのちょっとしたアプローチで人生が劇的に変わったような誇大表現な記述が目立つのは事実で、この本の裏には著者の患者に対する報われない、進展しないカウンセリングも隠されているとは思います。
 ですがそれを踏まえても、ちょっとしたアイデアやアプローチで人生が変わり始めたり、ブレイクスルーが訪れたりしたという事実を読むのは気持ちいいものです。分厚い本ですが、哲学的な内容は無いし、字は大きいしで、読みやすいほうだと思います。監訳者が冒頭で述べているように読むだけでも「気持ちがよく」なるのは事実だと思いますので、厚さと値段に尻込みせず手に入れる価値が大いにある本だと思います。
スポンサーサイト
 | HOME |